王子製紙株式会社 苫小牧工場

事業内容

持続可能なビジネスモデル。

王子グループの創業は1873年。以来、150年にわたり、社会の変化やニーズに応じて木材由来のさまざまな製品と価値を生み出してきました。現在は、王子製紙株式会社苫小牧工場の持株会社である王子ホールディングスを中心に、紙やティッシュ、おむつ、パッケージなど暮らしに密着した製品から、自動車や電子機器に使用される工業部材、資源の有効活用を目指す資源環境事業まで、多種多彩な領域にビジネスを広げています。

「木を使うものは木を植える義務がある」という理念のもと、国内外の社有林で植林事業も進めています。その面積は日本の民間企業としてはナンバーワン。木を植えるだけではなく、森を適切に管理することで温室効果ガスの吸収に貢献しています。木を育て、森を育て、木を活用する。この「森のリサイクル」を続けることで持続可能な脱炭素社会につながるビジネスモデルを構築していくことも使命です。

王子製紙の社有林王子製紙の社有林

古紙を積極的に再利用古紙を積極的に再利用

木材由来の新たな価値で
イノベーションを。

王子ホールディングスを中心とする王子グループでは、「革新的価値の創造」「未来と世界への貢献」「環境・社会との共生」を経営理念に揚げ、事業そのものが持続可能な社会に貢献できるように新しい価値を生み出すことに力を入れています。例えば、木質繊維(パルプ)をナノレベルにまで微細化して製造する「セルロースナノファイバー」の開発。鉄の約1/5の軽さ、約5倍の強度を持ち、無色透明なことからさまざまな用途に活用できることがメリットです。他にも、紙パルプの副産物として排出されるヘミセルロースを医薬品に使う研究開発を進めたり、溶解パルプといわれる素材を洋服の人造繊維としたり、樹木由来のバイオマスプラスチックを手がけるなど、脱プラスチックや地球にやさしい製品によるイノベーションに取り組んでいます。

セルロースナノファイバーセルロースナノファイバー

セルロースナノファイバーの透明シート「AUROVEIL(アウロ・ヴェール)」セルロースナノファイバーの透明シート
「AUROVEIL(アウロ・ヴェール)」

エネルギー消費や環境に
配慮した紙づくり。

王子製紙株式会社は、王子グループの「印刷情報メディアカンパニー」の中核として、情報伝達のための紙製品群を取り扱っています。中でも苫小牧工場が主に担っているのが「新聞用紙」と「コミック用紙(中質紙・SC紙)」、「ダンボール原紙」。明治時代から続く苫小牧工場は、100年以上前の設備と最新技術を組み合わせることで多種多彩なパルプをつくることができるため、当工場でしか手がけられない製品もあります。また、水力発電所や高精度な排水処理設備、自然の勾配を利用した送木水路など、エネルギー消費や環境に配慮したものづくりができることも特徴です。

新聞用紙新聞用紙

ダンボール原紙ダンボール原紙

三重構造のダンボール原紙三重構造のダンボール原紙

コミック用紙・雑誌コミック用紙・雑誌

抄紙設備での作業風景抄紙設備での作業風景

抄紙設備での作業風景抄紙設備での作業風景

各種機械のメンテナンス風景各種機械のメンテナンス風景

ボイラーの制御室ボイラーの制御室

発電・変電設備発電・変電設備

パルプ設備の制御室パルプ設備の制御室

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